マルジェラというブランドに触れると、どこの国のブランドなのか気になる方も多いのではないでしょうか。また、どこの国が安いのか、マルジェラの店員が白衣を着る理由、何歳向けのブランドなのかという年齢層についても気になるポイントです。さらに、メゾンマルジェラとマルタンマルジェラの違い、MM6との関係など、知っておきたい情報は多岐にわたります。
この記事では、マルジェラがどこの国のブランドなのかを中心に、ブランドの成り立ちや特徴、日本での展開時期や代表的なアイテム、他ラインとの違いまで丁寧に解説していきます。
マルジェラについて理解を深めたい方や、選ぶ前に知識を整理しておきたい方にとって、役立つ内容を網羅していますので、ぜひ参考にしてください。
- マルジェラがフランス拠点のブランドであること
- 創業者マルタン・マルジェラの出身地と経歴
- ブランド名やライン（MM6）の違い
- マルジェラの哲学やデザインの特徴
マルジェラ どこの国のブランドか解説
- マルジェラはどこの国のブランド？
- 創業者マルタン・マルジェラの出身地
- ブランド名の変遷とその背景
- メゾンマルジェラとマルタンマルジェラの違い
- MM6との違いもわかりやすく紹介
- 年齢層は？何歳向けのブランド？
- 日本ではいつから人気が出たのか
- マルジェラの店員が白衣を着るのはなぜ
マルジェラはどこの国のブランド？
マルジェラは、フランス・パリを拠点とするファッションブランドです。国際的なファッションシーンでは「フランスブランド」として扱われていますが、創業者の出自をたどるとベルギーにルーツがあります。ブランド自体は1988年に設立され、当時の正式名称は「Maison Martin Margiela（メゾン マルタン マルジェラ）」でした。設立当初からパリを中心に活動していたため、拠点のあるフランスに根差したブランドとして認知されています。
このブランドが注目を集めた最大の理由の一つは、既存のファッションの概念にとらわれない姿勢でした。たとえば、ブランド名やロゴを表に出さず、四隅のステッチのみでタグを留めるというシンプルで匿名性の高いデザインが大きな話題となりました。こうした表現手法は、ブランドの拠点であるフランスの文化的自由さと、創業者が持ち込んだ前衛的な美意識の融合ともいえるでしょう。
また、メゾン マルジェラは1989年にパリ・コレクションでデビューし、その初回からファッション業界に衝撃を与えました。当時流行していた華やかさとは対照的に、顔を布で隠したモデルや、再構築された服などが注目を浴びたのです。これは単なる奇抜さではなく、服そのものの価値に目を向けさせるという哲学に基づく演出でした。
したがって、マルジェラはベルギー出身のデザイナーによって立ち上げられたブランドではあるものの、その活動拠点と文化的背景から「フランスのブランド」として広く認識されています。
創業者マルタン・マルジェラの出身地
マルタン・マルジェラは、1959年にベルギーのランブールという都市で生まれました。彼はベルギー国内で若い頃からデッサンを学び、18歳のときにアントワープ王立芸術アカデミーへ進学しています。このアカデミーは、ファッション業界では多くの才能を輩出してきた名門校として知られています。特に1980年代には「アントワープ・シックス」と呼ばれるグループが登場し、ベルギーのモードに国際的な注目が集まりました。
マルジェラもその時期の空気を吸って育ち、革新的な視点を身につけていきました。その後、1984年にはフランスに渡り、ジャン＝ポール・ゴルチエのもとでアシスタントを務めることになります。この経験が、彼のキャリアとデザイン哲学に大きな影響を与えました。
彼の作品には、ベルギーらしい実験的でミニマルな美意識が色濃く反映されています。無駄を削ぎ落としたデザイン、再利用素材の活用、匿名性を重視したスタイルなどは、ベルギー出身であることと無関係ではありません。こうした美学は「脱構築」や「再構築」といった言葉で語られることが多く、マルジェラがただのデザイナーではなく、思想を持ったクリエイターであることを示しています。
つまり、マルタン・マルジェラという人物は、ベルギー出身でありながら、その後のフランスでの活動を通じて世界的なデザイン哲学を確立しました。その出身地であるベルギーの文化や教育が、彼の独自性と革新性の基盤を築いたのです。
ブランド名の変遷とその背景
マルジェラのブランド名は、設立当初の「Maison Martin Margiela（メゾン マルタン マルジェラ）」から、2015年に「Maison Margiela（メゾン マルジェラ）」へと変更されました。この名称変更は、創業者の引退と新たなクリエイティブディレクターの就任が重なったタイミングで行われたものです。
2008年、マルタン・マルジェラ本人がブランドから退き、しばらくの間デザイナーチームによってコレクションが制作される時期が続きました。そして2014年には、ジョン・ガリアーノが新たなクリエイティブディレクターとして起用されます。これを機にブランドは刷新され、翌2015年に名前から「マルタン」の部分が外されたのです。
この変化には複数の意味が込められています。第一に、創業者の個人色を薄め、チームや新体制による「メゾン」としてのブランドを強調する意図がありました。実際、マルジェラはかねてより匿名性を重んじ、「私」ではなく「私たち（we）」としてブランドを語る姿勢を貫いていました。その精神を受け継ぐために、創業者の名前を外したことは自然な流れともいえます。
第二に、ジョン・ガリアーノによる新時代の幕開けという側面もあります。ガリアーノは大胆な装飾性を得意とし、マルジェラのミニマルなスタイルに新たなエッセンスを加える存在として期待されていました。その象徴として、ブランド名の変更があったとも捉えられます。
つまり、ブランド名の変遷は単なる表記の変更ではなく、創業者から新たなクリエイティブリーダーへのバトンの受け渡しを意味しています。それと同時に、ブランドの哲学を受け継ぎつつ、新たなフェーズへと進化した証ともいえるでしょう。
メゾンマルジェラとマルタンマルジェラの違い
メゾンマルジェラとマルタンマルジェラは、ブランドとしては同一ですが、時代と体制によってスタイルや方向性に違いがあります。設立当初は「メゾン マルタン マルジェラ」としてスタートし、その後2015年にブランド名が「メゾン マルジェラ」に変更されました。この変化は、創業者マルタン・マルジェラが2008年に引退し、2014年にジョン・ガリアーノがクリエイティブディレクターとして就任したことに起因しています。
創業者マルタン・マルジェラの時代は、匿名性やミニマリズム、再構築といったキーワードで語られることが多く、ブランドはファッション界の常識を覆すような表現を貫いていました。例えば、服の縫い代や裏地を表に出す、タグを白いステッチで留めてブランド名を隠すといった特徴が見られます。これにより、個人の名前ではなく“作品そのもの”に注目を集める姿勢が明確になっていました。
一方、ジョン・ガリアーノが手がける現在の「メゾンマルジェラ」は、そうした哲学を継承しながらも、より装飾的で演劇的な要素が加わっています。例えば、シルエットにボリュームを持たせたり、カラーパレットに原色を使用するなど、ガリアーノ独自の表現が随所に見られるようになりました。これは過去の無機質なマルジェラのスタイルとは一線を画し、より視覚的なインパクトを持つコレクションへと変化しています。
このように、「メゾンマルジェラ」は単なるブランド名の短縮ではなく、新たな時代を象徴する変化でもあります。伝統的なスタイルに敬意を払いつつも、進化を恐れないブランドとして、今もなお革新を続けているのです。
MM6との違いもわかりやすく紹介
MM6は、「メゾン マルジェラ」の派生ラインとして展開されているブランドで、よりカジュアルで日常使いしやすいコレクションが特徴です。1997年にスタートしたこのラインは、正式には「MM6 Maison Margiela（エムエムシックス メゾン マルジェラ）」と呼ばれており、本家ラインとはコンセプトや価格帯に明確な違いがあります。
まず大きな違いは、MM6がより身近で、デイリーユースを意識したアイテム展開をしている点です。メゾンマルジェラ本体がアヴァンギャルドで芸術性の高いアイテムを多く取り扱っているのに対して、MM6ではパーカーやTシャツ、デニムなど、カジュアルなアイテムが中心です。これにより、若い世代やファッション初心者でも手に取りやすくなっています。
デザイン面でも、MM6は本家の「解体と再構築」の思想を一部取り入れつつも、より親しみやすいシルエットや素材選びをしています。たとえば、マルジェラ本家のタビシューズが特徴的な分かれたつま先を持つのに対し、MM6ではよりプレーンなデザインやユーモアを交えたアプローチで展開されています。
また、価格帯も大きく異なります。MM6は手頃な価格設定がされており、若年層を中心とした幅広い消費者にアプローチしています。一方の本家は、素材や縫製にこだわった高価格帯のアイテムが多く、ハイエンドな層をターゲットとしています。
このように、MM6とメゾンマルジェラはデザイン思想を共有しながらも、ターゲットやアイテムの実用性、価格設定において明確な違いがあります。両者を比較することで、自分のスタイルやライフスタイルに合った選択がしやすくなるでしょう。
年齢層は？何歳向けのブランド？
メゾンマルジェラは、年齢を問わず幅広い層に支持されているブランドです。実際、購買データを見ても20代から50代以上まで均等にファンが存在しており、年齢による偏りが比較的少ないブランドだと言えます。その背景には、マルジェラのデザインが持つ「ジェンダーレス」「タイムレス」「コンセプチュアル」といった特徴が関係しています。
若い世代には、個性的でユニークなアイテムに魅力を感じる人が多く、特にタビシューズやグラムスラムバッグなどのアイコニックなアイテムが人気です。また、MM6のようなカジュアルラインは、ファッション初心者や価格を重視する若年層にも手に取りやすくなっています。
一方で、30代以降の層からは、品質の高さやデザインの完成度を理由に長く支持されています。特にシンプルで落ち着いたカラーやフォルムを持つジャケットやニット類は、ビジネスや日常で活躍するアイテムとして選ばれています。例えば、5ACバッグのような上質なレザーグッズは、大人のライフスタイルにもよく馴染みます。
注意点として、ファッションの前衛性が強いため、デザインにクセを感じる人もいるかもしれません。そのため、すべてのアイテムが万人向けというわけではなく、自分の好みやTPOに合うかを考えた上で選ぶことが大切です。
このように、メゾンマルジェラは年齢に縛られず、感性やライフスタイルに応じた選択ができるブランドです。初めての方でも、自分に合ったラインやアイテムを見つけることで、長く愛用できるファッション体験を得られるでしょう。
日本ではいつから人気が出たのか
メゾンマルジェラが日本で本格的に注目され始めたのは、1990年代前半から中盤にかけてのことです。当時はまだ知る人ぞ知る前衛的なブランドという立ち位置でしたが、ファッション感度の高い層やモード誌の読者の間では次第に話題となり、カルト的な人気を集めるようになっていきました。特に、1994年にリリースされた「エイズTシャツ」は日本でも販売され、マルジェラの哲学的なデザインに共鳴する人々を惹きつけました。
また、日本には欧米のファッションに敏感な文化的土壌があり、90年代には「COMME des GARÇONS（コム デ ギャルソン）」や「Yohji Yamamoto（ヨウジヤマモト）」といった日本発の前衛ブランドが国内外で高い評価を受けていました。その影響もあって、マルジェラの持つ「反モード」的な美学が日本のファッションシーンと相性良く受け入れられたと言えるでしょう。
2000年代に入ると、「足袋ブーツ」などのアイコニックなアイテムの知名度が上がり、若者の間でもマルジェラの名前が広がっていきました。特にSNSの普及以降、個性的で視覚的インパクトのあるアイテムが拡散されることで、より広い層に認知されるようになりました。さらに2010年代に入ってからは、「5ACバッグ」や「レプリカ」シリーズなどのヒット商品により、モードファン以外の層にも人気が拡大します。
現在では、20代から50代まで幅広い年齢層の人々がメゾンマルジェラを支持しており、国内のセレクトショップや直営店でも多くのアイテムが取り扱われています。日本市場における成功は、単なる流行ではなく、ブランドの哲学やデザイン性がじっくりと浸透してきた結果だと考えられます。
マルジェラの店員が白衣を着るのはなぜ
マルジェラの店員が白衣を着ているのは、ブランドの哲学である「匿名性」と「集団としての創造性」を体現するためです。この白衣は、単なる制服ではなく、ブランドの精神を象徴する重要なアイコンとされています。白衣を着用することで、スタッフ個人が目立つことを避け、あくまでもメゾンの一員として接客を行うという姿勢が表現されています。
このアイディアの根底には、創業者マルタン・マルジェラが一貫して貫いてきた「個ではなくチームで語る」スタンスがあります。実際、彼はメディアで「I（私）」ではなく「We（私たち）」という主語を使っていたことでも知られています。ブランドの顔や個人の名前ではなく、デザインやコンセプトそのものに価値を見出してほしいという思いが、こうした演出に表れているのです。
また、白衣にはオートクチュールの伝統への敬意も込められています。職人である「クチュリエ」が作業中に着用する白衣に着想を得ており、ファッションを作るという行為を「科学」や「アート」に近いものとして捉える、マルジェラならではの視点が反映されています。この意味でも、白衣は作業着であると同時にクリエイティブな活動の象徴といえるでしょう。
一方で、白衣を着ることには実用的な利点もあります。店内で視認しやすく、統一感があるため、顧客がスタッフをすぐに認識しやすいというメリットもあります。ただし、白衣という非日常的な衣服が一部の来店者にとってはやや威圧的に感じられることもあるため、初めて訪れる人には説明があるとより親切です。
このように、マルジェラの白衣は単なるファッションではなく、ブランドの精神そのものを反映した存在です。デザイナー個人の名ではなく「メゾン」というチームでモノづくりを行うという信念が、白衣という形で店舗にも息づいています。
マルジェラ どこの国が安く買える？
どこの国が安い？
メゾンマルジェラのアイテムを最も安く購入できる国は、一般的にフランスとイタリアとされています。この2カ国は、ブランドの製造や流通の拠点が近くにあること、またヨーロッパの付加価値税（VAT）が還元されるタックスフリー制度を利用できることから、現地価格そのものが比較的低く設定されているのが特徴です。特にパリやミラノの直営店、またはアウトレットでは、日本よりも大幅に価格を抑えて購入できるケースもあります。
例えば、マルジェラの代表的な「タビブーツ」や「5ACバッグ」は、フランスやイタリアで購入する場合、日本の販売価格よりも2割から3割程度安く手に入ることがあります。また、現地のセール期間を狙えば、さらに大きな割引が適用されることも珍しくありません。加えて、免税手続きを通じてVATを還付してもらえるため、最終的な支払額をさらに抑えることが可能です。
一方で、円安が進んでいる時期には、たとえ現地価格が安くても為替レートの影響で日本円換算にするとお得感が薄れる場合もあります。そのため、価格だけで判断せず、為替相場や購入タイミングも加味して検討することが重要です。
こうして見ると、マルジェラの商品をより安く手に入れたいのであれば、フランスやイタリアでの購入が有利です。ただし、現地での買い物にはいくつか注意点もあるため、次項以降で解説していきます。
海外購入と日本の価格差の理由
マルジェラのアイテムにおける日本と海外の価格差は、単純な「物価の違い」だけでなく、いくつかの要素が複合的に関係しています。そのひとつが「輸入コスト」です。日本で販売されているマルジェラの製品は、ヨーロッパからの輸送費や関税、さらに国内流通におけるマージンが価格に上乗せされています。こうしたコストは、現地で直接購入する場合には基本的に発生しません。
また、ブランド戦略として、国ごとに異なる価格設定が行われている点も見逃せません。日本はラグジュアリーブランドの購買力が高い市場とされており、その信頼性やブランドイメージを維持するために、価格が高めに設定されていることがあります。逆に、ブランドの地元であるフランスやイタリアでは、流通経路が短く、現地価格がより実態に近い水準に抑えられているのです。
さらに、国内販売では、店舗の運営費や広告宣伝費、人件費なども商品価格に反映されています。こうした背景から、日本での販売価格はどうしても高くなりやすく、海外と比べて1.2倍から1.5倍程度の価格差が生じることがあります。
そのため、海外旅行のついでに購入する、あるいは信頼できる海外通販サイトを利用するという選択肢が注目されるようになっているのです。ただし、価格差があるからといって、すべての海外ルートが安心というわけではありません。詳細は次の見出しで触れていきます。
タックスフリーと関税の注意点
海外でマルジェラのアイテムを購入する際、多くの人が期待するのが「タックスフリー（免税）」による価格の割引です。これは、旅行者が現地で支払う付加価値税（VAT）を還付してもらえる制度で、ヨーロッパ諸国ではおおよそ12％〜20％が戻ってくる場合があります。この制度を活用すれば、日本で購入するよりもお得に商品を手に入れることが可能です。
しかし、この免税制度にはいくつかの注意点があります。まず、免税を受けるためには、店舗で専用の書類を発行してもらい、出国時に空港で手続きを行う必要があります。この際、レシートや購入品の提示を求められることがあるため、荷物のパッキングには工夫が必要です。さらに、還付金は全額戻るわけではなく、手数料として一定額が差し引かれることがほとんどです。
もう一つの注意点は、日本に商品を持ち帰る際の「関税」と「消費税」です。たとえ現地で免税で購入しても、日本の空港で所定の手続きを経たうえで、課税対象となる金額が一定額を超える場合には、関税と消費税の支払いが必要になります。特に高額なバッグやレザーアイテムは、関税の対象となることが多く、最終的な支払額が予想より高くなることもあります。
このように、海外でマルジェラを購入する場合は、タックスフリーの恩恵を最大限に活かすために、免税手続きの流れや、日本帰国時の関税ルールをしっかり把握しておくことが大切です。安さだけを追い求めず、トータルコストと手間を考慮した判断を心がけましょう。
何がそんなにいいの？マルジェラが人気の理由
メゾンマルジェラが長年にわたり世界中のファッションファンから支持されているのは、単なる「ブランド」だからではありません。根底にある独自の哲学と、その哲学を形にする高度なデザイン力が、多くの人々を魅了し続けている要因です。流行に流されず、自分だけの価値観を大切にする人にこそ刺さる要素が、マルジェラの魅力には詰まっています。
まず第一に、マルジェラの人気を支えているのは「匿名性を大切にする姿勢」です。通常、ハイブランドではブランドロゴを大きく見せることが主流ですが、マルジェラはその真逆。ラベルにはブランド名すら書かれておらず、タグは四隅を白いステッチで仮留めされているだけです。これにより、持ち物を見ただけで「マルジェラだ」と分かる人にだけ伝わる“通好み”なスタイルが確立されています。この「わかる人にはわかる」価値観が、熱狂的なファン層を生んでいます。
次に挙げられるのが、デザインの独創性です。たとえば、1989年に発表された「タビシューズ」は、日本の伝統的な足袋から着想を得た斬新な形状で、今やブランドの象徴とも言える存在です。さらに、レプリカシリーズのように、過去のヴィンテージ品を現代的に再解釈するアプローチも高く評価されています。どのアイテムにも、単なる“奇抜さ”ではなく、強いコンセプトや背景が込められており、それがデザインを支える芯になっています。
また、品質面でもマルジェラは抜群の信頼を誇ります。例えばレザー製品では、上質な素材と丁寧な縫製が特徴で、長く使い込むほどに味が出る仕様になっており、単なるファッショントレンドにとどまらない“一生モノ”の魅力を持っています。デザイン性と機能性を兼ね備えたバッグやアウターは、ファッションにこだわる大人の男女にとって非常に価値ある投資です。
そしてもう一つ忘れてはならないのが、ジョン・ガリアーノが手がけるようになってからの進化です。従来のマルジェラらしいミニマリズムに、ガリアーノ特有の装飾性が加わったことで、新しい世代にも響くスタイルが確立されました。「5ACバッグ」や「グラムスラム」などはその代表例で、マルジェラを知らなかった人々にもファッションの楽しさを伝えています。
このように、マルジェラがこれほどまでに多くの人に支持されているのは、「見せる」ためのファッションではなく、「感じる」ためのファッションを体現しているからです。アイデンティティを強調しないことで、むしろその人の個性が際立つ。そんな不思議な魅力が、マルジェラというブランドの真価なのです。
マルジェラはどこの国のブランド？詳細まとめ
この記事のポイントをまとめます。
- マルジェラはフランス・パリを拠点とするブランド
- ブランドの創設者はベルギー出身のマルタン・マルジェラ
- フランス文化とベルギー的美意識の融合が特徴
- 初期は「メゾン マルタン マルジェラ」として活動していた
- 2015年にブランド名が「メゾン マルジェラ」に変更された
- ガリアーノ就任後は装飾性が加わりデザインが進化
- 本ラインは芸術性が強く、MM6は日常使いに向いている
- 匿名性を重視し、タグにはブランド名を記載しない
- 店員の白衣はチーム精神とクラフトへの敬意を示す
- 日本では1990年代から人気が広がり始めた
- 若者から大人まで幅広い年齢層に支持されている
- フランスやイタリアでは価格が比較的安くなる傾向がある
- タックスフリーを利用すればVAT分が還元される
- 日本では関税や輸入費用が上乗せされて価格が高くなる
- ブランド哲学と独創性が熱狂的なファンを生んでいる
