ティファニーの指輪を長く愛用していると、指のサイズが変わってしまい「サイズ直しをしたい」と考える方も多いのではないでしょうか。特に、婚約指輪や結婚指輪といった大切なジュエリーは、サイズが合わないまま保管しておくのはもったいないものです。
この記事では、ティファニーでサイズ直しをしたい、指輪のサイズ直しの費用や対応可能なケース、サイズを大きくする際の注意点などを詳しく解説します。保証書なしでも対応してもらえるのか、3万と案内される理由、当日中の対応は可能なのか、またサイズ直しができないリングの特徴など、気になるポイントを網羅しています。
サイズ直しに必要なものや、婚約指輪の無料対応についても触れていますので、ティファニーでのサイズ調整を検討している方は、ぜひ最後までチェックしてみてください。
- サイズ直しの費用や料金がかかる条件
- サイズを大きくする際の注意点や限界
- 保証書なしでも対応できるかどうか
- サイズ直しができない指輪の特徴
ティファニーでサイズ直し|指輪の基本情報

サイズ直しの費用と相場について

ティファニーで指輪のサイズ直しを行う際、費用は素材やリングの種類によって異なります。目安として、シルバー製の指輪は12,100円(税込)から、ゴールドやプラチナ製の場合は25,300円(税込)から対応しています。
このような価格設定になっている背景には、ティファニーが誇る高い職人技と品質保証があります。安価なジュエリーショップとは異なり、ブランド価値と安全性を保ったうえで、長く使い続けられる状態に仕上げてもらえる点が特徴です。
例えば、結婚指輪や記念のジュエリーなど、長年身につけることが前提となっているアイテムでは、わずかな調整でも精密な作業が求められます。ティファニーではこの点を重視しており、単なる「サイズ変更」ではなく、「美しさと機能性の維持」がセットになったサービスといえます。
ただし、購入から1か月以内の未使用品であれば、無償でサイズ直しが受けられる場合もあります。該当するか不明な場合は、まずは購入日や状態を確認し、クライアントサービスに問い合わせるのが確実です。
料金だけを見ると高額に感じるかもしれませんが、それはブランドの信頼と職人の手作業による高品質な対応が含まれているからこその価格設定です。
サイズを大きくする場合の注意点

リングを大きくサイズ直しする場合には、いくつか気をつけたいポイントがあります。見た目や耐久性を損なわずにサイズアップを行うには、高度な加工技術が必要になるためです。
まず知っておきたいのは、大きくするには金属を足す必要があるということです。これにより、元のデザインや厚みが変化する可能性があります。特に細身のリングや繊細な装飾が施されたものは、デザインバランスに影響が出やすくなります。
たとえば、リボンモチーフやセンターストーンがあるデザインでは、サイズアップの際に装飾部分の位置がズレてしまったり、石留めの強度に影響することもあります。これが原因で、サイズ直し自体ができないと判断されるケースもあるため、事前に可否を確認しておくことが大切です。
また、サイズを上げる幅にも限度があります。2サイズ以上の大幅な変更は難しい場合が多く、構造的に無理がかかるとリング自体の寿命を縮めてしまうこともあるため注意が必要です。
サイズアップを検討する際は、単に「指に合うサイズにする」だけでなく、「美しい状態で長く使い続けられるか」という視点で判断することが大切です。こうした点からも、ティファニー正規店での相談をおすすめします。
保証書なしでも可能?サイズ直しに必要なもの

ティファニーの指輪をサイズ直ししたい場合、必ずしも保証書が必要というわけではありません。実際には「購入カード」や「商品そのもの」が重要な確認ポイントになります。
特にエンゲージメントリングの場合、リングの内側に刻印されたシリアルナンバーなどから正規品かどうかを判断できるため、保証書が手元になくても対応可能なケースが多くあります。ただし、購入カードがあればスムーズに受付してもらえる可能性が高まります。購入店舗が異なっていても、基本的には全国のティファニーブティックで対応してもらえます。
持参する際は、以下のものを用意しておくと安心です。
・指輪本体
・購入カード(あれば)
・本人確認ができるもの(必要な場合)
なお、鑑定書やブルーボックス、レシートは必須ではありません。もちろん持参しても問題はありませんが、実際の受付時には確認されないことも多くあります。
ただし、譲り受けた指輪や古い購入品の場合、カードの日付と商品が一致していないと有償扱いになる可能性もあるため、念のため事前にカスタマーサービスに確認するのがおすすめです。
サイズ直しができないケースとは

ティファニーでは多くのリングでサイズ直しに対応していますが、すべての製品が対象ではありません。構造やデザインによってはサイズ直しができないこともあるため、注意が必要です。
特に注意したいのは、以下のようなケースです。
・リングの全周に石が埋め込まれているエタニティリング
・特殊な構造でリングの内側が空洞になっているもの
・極端に細いデザインや、複数の金属を組み合わせているもの
このようなリングは、サイズを変えることでデザインのバランスが崩れたり、石留めが緩んでしまう可能性があるため、加工自体が難しいとされています。
また、素材によっては熱や圧力に弱く、サイズ直しに耐えられないこともあります。たとえば、チタンや一部のステンレス系素材は加工が困難であるため、ティファニーでもサイズ直しを断るケースがあります。
サイズ直しの可否は、実際にリングを確認してもらう必要があります。見た目では判断が難しいため、まずは最寄りのティファニーブティックまたはカスタマーサービスに相談し、現物をチェックしてもらいましょう。こうすることで、リスクを避けながら安心して手続きを進めることができます。
ティファニーでサイズ直し|指輪の場合の注意点

サイズ直しが3万円になるケースとは

ティファニーのサイズ直しは、内容によっては約3万円になるケースがあります。これは主にリングの素材やデザイン、サイズ変更の幅、そして持ち込む際の条件によって費用が大きく変わるためです。
まず素材についてですが、シルバー製のリングであれば、サイズ直しの費用は12,100円(税込)からと比較的リーズナブルです。しかし、ゴールドやプラチナなどの高価な素材を使用したリングの場合、基本料金は25,300円(税込)からとなっており、これに追加の加工料が加算されることで、総額が3万円前後になることがあります。
さらに、リングを2号以上サイズアップするなど、地金を追加する必要があるケースでは、加工の手間と材料費が増えるため、追加費用がかかりやすくなります。特に、幅広リングや特殊なカーブを描いたデザインなどは、バランスを維持するための精密な作業が求められます。その結果、通常よりも高い費用が発生することがあるのです。
このように、ティファニーのサイズ直し料金は一律ではなく、素材・構造・対応状況によって柔軟に設定されています。リングの状態や希望する変更内容に応じて見積もりが変動するため、必ず現物を持参のうえで、最寄りのブティックまたはクライアントサービスに相談するようにしましょう。
婚約指輪のサイズ直しは無料?

ティファニーで購入した婚約指輪は、基本的にサイズ直しを無償で受けられます。これは、同ブランドが提供している「エンゲージメント リングの生涯サービス」の一環であり、大切な記念品をいつまでも快適に使ってもらいたいという想いが込められています。
このサービスは、リングが正規品であり、かつサイズ直し可能な構造であることが前提です。ほとんどの婚約指輪にはシリアルナンバーが刻印されており、購入カードなどがなくてもティファニー側で確認が取れる場合が多いため、譲り受けた場合でも受付可能なケースがあります。
ただし、すべての婚約指輪が無条件で無料対応になるわけではありません。リングの構造やデザインによっては、物理的にサイズ直しができないことがあります。例えば、エタニティリングのように全周に宝石があしらわれているデザインは、リングを切断したり延長したりすることが難しく、修理自体を断られることもあります。
また、購入時期や担当店舗によってサービスの細かい運用ルールが異なる可能性もあります。中には「初回のみ無料」「購入から〇か月以内」といった条件が付けられている場合もあるため、情報が古い口コミや過去の体験談に惑わされず、現在の規定を確認することが重要です。
このように、婚約指輪のサイズ直しは原則無料ですが、細かい条件や対応可能なデザインには制限があるため、まずはティファニー正規店またはクライアントサービスへ相談し、安心して依頼を進めることをおすすめします。
サイズ直しは当日対応してもらえる?

ティファニーでは、指輪のサイズ直しをその日のうちに仕上げる「当日対応」は基本的に行っていません。これは、作業の正確性や品質を重視しているためであり、熟練の職人による繊細な作業が必要なためです。
サイズ直しには、リングの切断、金属の追加・調整、再接合、磨き直しといった工程が含まれます。特にティファニーのような高級ジュエリーブランドでは、見た目や耐久性に影響を与えないよう、細心の注意を払って修理が行われるため、即日仕上げは難しいのが実情です。
また、デザインやサイズ変更の幅によっては、加工に通常よりも時間がかかることがあります。店舗での受付後に修理工房へ移送されるケースも多く、その分、作業に日数が必要になります。
ただし、稀にごく軽微なサイズ調整やチェックのみで済む場合には、例外的に短期間での対応が可能となることもあります。とはいえ、当日仕上げを前提に予定を立てるのはおすすめできません。
急ぎの場合には、来店前にティファニー クライアントサービスや希望店舗へ事前に相談し、対応可能な範囲を確認しておくと安心です。
サイズ直しの所要時間と納期目安

ティファニーの指輪をサイズ直しに出した場合、一般的な納期はおおよそ「3〜4週間程度」とされています。この期間は、受付から修理完了、そして受け取りまでを含めた目安です。
なぜそれほど時間がかかるのかというと、ティファニーではすべての修理・調整を専門の職人が担当しており、製品のクオリティを維持したまま加工を行うためです。単なるサイズ変更であっても、リング全体のバランスや美観、耐久性を損なわないよう非常に慎重に作業が進められます。
例えば、サイズアップの場合には同質の金属を新たに追加して接合し、継ぎ目がわからないように丁寧に磨き上げる工程が必要です。一方でサイズダウンでは、金属をカットしてから元の形に美しく戻す作業が求められます。いずれも高い技術力が必要であるため、一定の期間を要するのです。
また、混雑状況やリングのデザイン、素材の種類によって納期が延びることもあります。特に年末年始や連休前後は、依頼が集中する傾向があるため、余裕を持ったスケジュールで相談するのがベストです。
修理完了後は、ティファニーから発送完了の通知メールが届くので、指輪の到着日を事前に把握することも可能です。店舗受け取りを希望する場合も、連絡が入り次第取りに行くことができます。
このように、サイズ直しには一定の期間が必要なため、大切なイベントや予定がある場合には、早めの依頼を心がけましょう。
ティファニーでサイズ直し|指輪のポイントまとめ
この記事のポイントをまとめます。
- 素材により料金が異なり、シルバーは12,100円から
- ゴールド・プラチナ製は25,300円から対応している
- 購入から1か月以内の未使用品は無償で対応される場合がある
- サイズ直しは熟練職人による手作業で品質重視
- サイズアップには地金の追加が必要となる
- 装飾付きデザインはサイズ変更でバランスが崩れる恐れがある
- サイズ変更には限度があり、大幅な調整はできない場合もある
- 保証書は不要で、購入カードと現物があれば確認できることが多い
- 鑑定書や箱などの付属品は基本的に不要
- 全周に石があるリングや特殊構造はサイズ直し不可となることがある
- チタンなど一部素材は加工に適しておらず断られる場合がある
- サイズ直し料金が3万円前後になることもある
- 婚約指輪は基本的に生涯無償でサイズ直しに対応している
- 即日仕上げには対応しておらず、通常は工房での加工となる
- サイズ直しには通常3〜4週間程度の納期がかかる